自分の未来を、
自分で選ぶということ

今、このメッセージを読んでいるあなたは、今の働き方に少しでも迷いや違和感を感じているのかもしれません。

「このままでいいのかな」
「もっと自分らしく働く方法があるのでは」
「でも、私にそんな選択肢があるのだろうか」

私もかつて、同じように悩んでいました。広告代理店で働きながら、やりがいを感じつつも、「この働き方を続ける未来が想像できない」と思うことがありました。ただ、それでも会社を辞めるなんて、ましてや自分で何かを始めるなんて、特別な人がすることだと思っていたのです。

しかし、不妊治療をきっかけに会社を辞め、自分のこれからを見つめ直すことになりました。最初は、「これまで積み重ねてきたものがすべてなくなってしまった」と感じ、焦りや不安に押しつぶされそうになりました。でも、少しずつ、自分にできることを探し、行動していくうちに気づいたのです。

「会社を辞めても、働く道はひとつじゃない」
「自分のやり方で、自分らしく仕事をすることはできる」

そして、「らしく働く」とは、誰かの真似をすることではなく、自分にとって心地よい働き方を見つけることなのだとわかりました。

会社員という働き方は一つの選択肢にすぎません。それ以外にも、もっと自分に合った働き方があるかもしれない。そんなふうに考えてみることも、大切なのではないでしょうか。

もちろん、今すぐに大きな決断をする必要はありません。でも、「こういう生き方もあるかもしれない」と、心のどこかに置いておいてもらえたら嬉しいです。そして、もしこれからの働き方に迷ったときは、自分の本当の気持ちに耳を傾けてみてください。

「本当はどうしたい？」
「どんな毎日を送りたい？」

その答えは、あなたの中にちゃんとあるはずです。

この本が、あなたが「自分らしい働き方」を見つけるきっかけになれば幸いです。

相坂 サオリ